公益財団法人 T.O環境財団

奨学生の声

先輩の声

研究に身を投じることができた一年間

神戸大学 国際人間科学部 環境共生学科

私はカエル類がどのようにして捕食者から身を守っているかを調べる研究を行いました。

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研究は長期のフィールドワークを伴うものであり、その期間アルバイト等を行うことが難しいために、生活費等での心配がありましたが、奨学金をいただくことができたために、それらの不安なく研究に集中することができました。ご支援いただきありがとうございました。

ヒトiPS細胞由来の神経前駆細胞および神経細胞を用いたビスフェノール類・PFASの神経毒性評価

愛媛大学 理学部 理学科

私は、ヒトiPS細胞由来の神経前駆細胞と神経細胞を用いて、環境汚染物質であるビスフェノール類とPFASの毒性評価を行いました。

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環境汚染物質の中でも、PFASは最近日本のメディアでよく取り上げられている物質であり、多くの人が耳にしたことのある物質なのではないでしょうか。近年、PFASの毒性に関する研究が進みつつありますが、ヒトiPS細胞を使用した毒性評価は僅少であり、PFAS曝露と疾患の関連も未だ明確にされていません。私は、ヒトiPS細胞由来の神経前駆細胞と神経細胞を使用して毒性評価を行い、これらの化合物が神経発達の阻害や、機能低下をもたらすことを明らかにしました。分化技術の習得や毒性評価方法の検討には多くの時間と困難が伴いましたが、奨学金によるご支援があったため、金銭面を心配することなく研究に集中することができました。心より感謝しております。

奨学金への感謝と決意

広島大学 理学部 化学科

この度は、奨学金を賜り、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

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貴重な支援をいただけたことに深く感動し、改めて自分の進学に対する責任を感じております。学業に専念できる環境を与えていただいたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。 私が学んでいる分野には、まだまだ多くの知識と経験が必要であり、この奨学金を頂けたことが、私にとって大きな励みとなっています。今後は、学業を一層精進し、専門的な知識やスキルを身につけるとともに、社会貢献できる人材となれるよう努力していきます。さらに、学問だけでなく、周囲の人々や地域社会にも積極的に関わり、支えられていることへの恩返しをしていきたいと考えています。

別府湾底質柱状試料を用いたPCBs・臭素系難燃剤汚染の時系列トレンド解析

愛媛大学 農学部 生物環境学科 環境保全学コース

私は別府湾堆積物柱状試料を用いてPCBs(ポリ塩化ビフェニル)や臭素系難燃剤の時系列トレンドを研究しています。

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本研究で2013年から2021年のPCBsや臭素系難燃剤の時系列トレンドを解明できました。その結果、POPsのさらなるモニタリングの重要性が明らかになりました。大学卒業後は同大学院に進学し、引き続き同様の研究に取り組んでいきたいと考えています。T.O環境財団様から奨学金を頂けたため、金銭面での心配をすることなく研究に集中できました。心より感謝申し上げます。

代謝改変した大腸菌によって有用物質を生産する研究

神戸大学 工学部 応用化学科

私は、大腸菌を用いてグルコースからピセアタンノールを生産する技術を開発する研究を行いました。

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この物質は化学的に合成することが難しいため、1gで10万円ほどする高価な物質です。現在はフルーツの種子からの抽出によって生産されていますが、生産量に上限があります。そこで、グルコースから生産することで、大量にそして安価に製造できるのではと考え、この研究を行っていました。
微生物を培養するため、実験が上手くいかない日があり、やり直さないといけないこともありました。通常であれば、アルバイトと両立するため、実験を後回しにしないといけなかったかもしれませんが、奨学金をいただくことができたので、アルバイトなどの時間を気にすることなく、実験に集中して取り組むことができました。卒業後は大学院に進学し、現在行っている研究を継続して行おうと考えています。最後になりますが、本当にご支援して下さりありがとうございました。