公益財団法人 T.O環境財団

奨学生の声

先輩の声

環境低負荷型タンパク質生産システムの構築

九州大学 農学部 生物資源環境学科

貴財団の多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。私は、ワクチンの材料となるタンパク質の生産における低コスト化・環境負荷の低減を目的として、タンパク質発現系の高度化に取り組みました。

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現代社会において、医薬品製造プロセスが環境に与える負荷は無視できない課題です。従来の哺乳類細胞を用いたバイオリアクターによる生産は、膨大なエネルギーを消費する温度管理や、大量の滅菌水を必要とします。これに対し、本研究で焦点を当てたカイコを用いた発現系は、生物そのものを「生きた工場」として活用する手法です。このシステムは、細胞培養法と比較してCO2排出量や水資源の使用量を劇的に削減できるクリーンな生産基盤と言えます。本研究では、この系をさらに効率化することで、より少ない資源からより多くの有効タンパク質を得ることを目指しました。具体的には、従来の系では困難であった難発現性タンパク質の課題を克服するため、遺伝子工学的手法を用いて生産能力を強化した遺伝子改変カイコを作製いたしました。結果として、発現量の向上に寄与する重要な示唆を得ることができ、低コストかつ環境に優しい医薬品生産基盤の構築に向けた大きな一歩を記すことができました。公益財団法人T.O環境財団様のご支援により、研究に多くの時間を割くことができました。心より感謝申し上げます。卒業後は同大学院へ進学し、いただいたご支援を次世代に繋げることができるよう、精進して参ります。

流砂の統一理論構築に向けた水路実験とその特性の検討

早稲田大学 創造理工学部 社会環境工学科

私は、卒業研究にて水路実験と近年発達したハイスピードカメラ等の技術を用いて、流砂の河床からの連続性を検討しました。

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現在まで、流砂は河床付近を転がりながら進む「掃流砂」と水流に乗って浮遊しながら進む「浮遊砂」に分けて検討されてきました。しかし、この体系では十分に取り扱うことができない現象が存在します。このことから、流砂を統一して扱うことの理論の必要性が求められます。
本研究では、水路実験と解析を通じて、粒子速度分布、体積濃度分布、確率密度分布の観点から流砂の連続性を検討しました。その結果、統一理論構築に向け重要な示唆を得ることができました。
貴財団からのご支援により、アルバイトに割く時間を研究や実験に充てることができ充実した学生生活を送ることができました。今後は大学院に進学し、引き続き理論構築に向けた研究に励んでまいります。 この度は2年間にわたる温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました。

フィルム型ペロブスカイト太陽電池のリサイクルに関する研究

早稲田大学 創造理工学部 環境資源工学科

私はフィルム型ペロブスカイト太陽電池(PSCs)のリサイクルに向けた粗解体技術に関する研究に取り組んでいます。

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地球温暖化の進行を背景に、各国で再生可能エネルギーの導入拡大が進められています。一方で、近年では大規模太陽発電設備の過度な設置による環境への影響が社会問題となるなど、新たな課題も顕在化しています。そのような中、PSCsは折り曲げ可能で軽量であるという特長を持ち、ビルの壁面などの新たな設置場所を可能にすることから、環境に過度な負荷を与えることなく利用できる次世代型の再生可能エネルギーとして期待されています。本研究では、今後普及が見込まれるPSCsの粗解体技術を検討することで、リサイクルや鉛の適正処理に向けた知見を得ることを目的としています。
T.O環境財団様から多大なるご支援を賜りましたおかげで、研究活動に専念することができました。また、家庭の経済的不安が軽減されたことで、大学院にも進学できることとなりました。進学後は、本研究をさらに発展させるため努力してまいります。 最後になりますが、2年間にわたりご支援を賜りました貴財団の皆様に、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

研究活動を通じた成長と今後の目標

神奈川大学 理学部 化学科

この度は、奨学金のご支援を賜り、誠にありがとうございます。ご支援のおかげで、経済的な不安を感じることなく研究に向き合うことができ、大変感謝しております。

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私は現在、水素生成に関する研究に取り組んでおります。これまでの研究成果については学会にてポスター発表を行い、多くの研究者の方々から直接ご助言をいただくことができました。自分の研究が社会の中でどのような意味を持つのかを改めて考える、とても貴重な経験となりました。
現在は、今後予定している学会での口頭発表に向けて研究を進めております。まだ試行錯誤の途中ではありますが、より良い研究成果として発信できるよう努力を続けております。今後も、研究を通じて環境・エネルギー分野に少しでも貢献できるよう、真摯に取り組んでまいります。改めまして、このような貴重な機会をご支援いただいておりますことに、心より感謝申し上げます。いただいたご支援を無駄にすることのないよう、今後も研究に真摯に向き合い、成果として社会に還元できるよう努力してまいります。

T.O環境財団の奨学生としての1年間

九州大学 工学部 地球資源システム工学科

私は、T.O環境財団様の奨学生に選ばれ、ご支援をいただいたことで、学業や卒業研究に集中して取り組むことができました。

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卒業研究では、熱エネルギーを直接電気エネルギーに変換することができる熱化学電池の溶液条件とゼーベック係数の関係について研究いたしました。休廃止鉱山の安全管理において使用されている温度センサは一般的に電源やバッテリーが必要であるため、長期的なモニタリングに課題があります。そこで熱化学電池を温度センサに利用することで電源やバッテリーを必要とせずに長期的なモニタリングが可能になります。研究では、熱化学電池の性能を評価するために、様々な条件において温度や起電力を測定し、最適な溶液条件を検討しました。奨学金のご支援のおかげで、アルバイトなどの時間を研究や学業に充てることができました。卒業後は、同大学の別の学府に進学をし、大気汚染に関する研究を行う予定です。別のアプローチから引き続き地球環境保全に貢献できるような研究に邁進してまいります。
最後になりますが、あらためまして奨学金のご支援をいただき、本当にありがとうございました。