含水率の異なるメタン発酵におけるバイオガス生成量の比較と細菌・古細菌・原生動物の関与
東京農工大学 工学部 化学物理工学科
私は環境に優しい廃棄物処理方法の一環としてメタン発酵を研究し、含水率の異なる2つのリアクターを使用して発酵状況を比較しました。
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メタン発酵は、細菌や古細菌によって有機物がメタンと二酸化炭素に分解される反応です。この過程で採取したガスや汚泥を分析し、生成した気体やイオンの濃度を測定しました。同時に、汚泥の顕微鏡観察や生物のDNA抽出なども行い、メタン発酵に関与する生物についても詳細に調査しました。
発酵には生物が関与するため、原料の投入や生物実験には時間と手間がかかりましたが、奨学金のおかげで金銭的な心配が軽減され、研究に専念することができました。奨学金のサポートをいただいたT.O環境財団様には心から感謝申し上げます。卒業後は大学院に進学し、引き続き、環境問題に取り組む研究者として、更なる成果を積み重ねていきたいと思います。
植物由来成分を用いた深共晶溶媒の創製とその構造解析
東京農工大学 農学部 環境資源科学科
私は、植物由来成分を用いた深共晶溶媒とその構造解析というテーマのもと卒業論文に取り組みました。
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深共晶溶媒はイオン液体に代わる新しい溶媒として注目を集めており、その中で植物由来成分、特にリグニンを構成するモノリグノールの一つであるコニフェリルアルコールとビタミンB複合体の一つである塩化コリンに着目し深共晶溶媒を調製しました.また、調製した深共晶溶媒を応用するために、その物性特性評価を行いました。さらに、その構造解析を行いました。これまで多くの深共晶溶媒が作られてきましたが、その構造解析を行ったものは少なく、どのような測定方法を試せばよいのかなどと困難が伴うものでしたが、様々な測定方法を試すことで少しずつではあるものの理解を深めていくことができました。
研究活動に際して、T.O.環境財団様からの奨学金のご支援のおかげで取り組むことができました。この場を借りて感謝申し上げます。来年度からは同大学院に進学し、さらに研究活動に励んでまいりたいと考えております.
塩水遡上の長期流動解析モデルの構築
中央大学 理工学部 都市環境学科
私は塩水遡上による観測所で高塩分が観測されている実態を解明するために、解析モデルを用いて流動過程を再現する計研究を行っています。
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将来的にはこのモデルを用いて、将来の気候変動を考慮した塩水遡上対策の提案に関する研究を日々行う予定です。
T.O環境財団様の金銭面のご支援をいただいたことで、研究に集中することができました.心より深く感謝申し上げます。大学院進学後も更なる研究に努めて、環境問題の改善に取り組みます。
環境中化学物質の一分子計測技術開発を目指した研究
神戸大学 農学部 生命機能科学科
私は人工生体膜を用いて高濃度夾雑分子を含む溶液中から低濃度の標的分子を一分子レベルで計測する技術開発に取り組みました。
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学部4年の一年間の研究によりモデル分子を用いて夾雑分子を含む溶液から標的分子の一分子観察に成功しました。さらに研究を進めることで環境中の化学物質の計測への応用が期待されます。
研究を進めるにあたり実験・解析に時間がかかりアルバイトの時間を確保することが難しかったです。しかしながら公益財団法人T.O環境財団様から奨学金を頂けたおかげで経済的な心配をすることなく、研究に集中することが出来ました。学部卒業後は同大学大学院に進学し引き続き研究活動に励んでいきます。
T.O環境財団の奨学生としての1年間
東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科
私は、T.O環境財団の奨学生に選ばれ、貴財団様からご支援いただきましたことで、自身の卒業研究に邁進することができ、また進路の選択が広がりました。
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卒業研究では、森林土壌のバクテリア群集を調査し、樹木と微生物の相互作用の知見を増やすことを目的に約1年間実験に取り組みました。T.O環境財団様からご支援いただけたことで、アルバイトの回数を減らすことができ、調査地に行く際の交通費や、資料等の勉強資材などを捻出することができ、実験や調査に多くの時間を使うことができました。そのため、卒業研究の内容を日本森林学会で発表することができるようになりました。
また、進路については、いただいた奨学金を進学のための勉強資金として使用することができました。卒業後はさらに進学のための勉強を続け、ドイツの大学院への進学を目標に邁進していきたいと思います。