
省エネルギーな水素製造と廃水処理の両立
早稲田大学 先進理工学部 応用化学科
私は現在、効率的に水素を製造する研究を行っています。水素は次世代のクリーンエネルギーとして期待されていますが、通常の水の電気分解で生成する場合、多大な電力を消費するという課題があります。
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そこで私の研究では、廃水中の有機物を反応に利用することで、水素製造時の消費エネルギーとコストを抑え、同時に廃水処理を行うことを目指しています。
また、将来的には専門知識を携えた上で理科教育に関わりたいという目標があり、研究と並行して教職課程を履修しています。特に教育実習やその準備期間は、研究・学業とアルバイトとの兼ね合いを心配していましたが、T.O環境財団様のご支援のおかげで、研究と学業に専念することができました。 学部卒業後は大学院に進学し、引き続き研究を進めてまいります。多大なるご支援、誠にありがとうございました。
支えられた学び
岡山大学 工学部 工学科環境・社会基盤系
私は学部4年の1年間、河川中のPFAS(有機フッ素化合物)と自然由来物質との関連性を評価する研究に取り組みました。
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PFASは「永遠の化学物質」と呼ばれるほど環境中で分解されにくく、その挙動や影響を把握することは今後の水環境管理にとって重要な課題です。私の研究では、採水、複数の分析装置による測定、統計解析を通して、PFASとTOCなどの有機物との強い関連性や、炭素鎖長による挙動の違いなど、新しい知見を得ることができました。
貴団の奨学金によるご支援のおかげで、経済的な不安を抱えることなく研究に専念することができました。特に感じたのは、「焦りや不安がないだけで、学びの質が大きく変わる」ということです。採水の計画、装置調整、データ処理など、一つひとつの作業に丁寧に向き合うことができ、その積み重ねが卒業研究の成果につながりました。
また、奨学金を通して、学びを社会に還元したいという気持ちが以前より強くなりました。水環境の課題解決に貢献したいという思いが明確になり、今後は大学院に進む予定です。
貴団のご支援がなければ、今日のように前向きで豊かな学びの時間を過ごすことは難しかったと思います。本当にありがとうございました。
合成開口レーダのデータを用いた洋上風力発電のための風況マップの開発
東京海洋大学 海洋資源環境学部 海洋資源エネルギー学科
私は、卒業研究を通して人工衛星のデータを用いて、特定の洋上風力発電候補地域における統計風況マップの解析に取り組んでいます。
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近年、地球温暖化のような環境問題を抑える方法としてグリーントランスフォーメーション(GX)が推進され、再生可能エネルギーの需要が高まっておりますが、その一つの手段として洋上風力発電が注目を浴びています。発電量は、風速の3乗に比例するため、正確な風況データを得ることが重要となります。広範囲かつ長期にわたる海域の風況観測は容易ではありませんが、空間分解能の高い人工衛星のデータを用いることは有効であり、従来のシミュレーションを用いた方法よりも正確に事業の可能性を評価することに成功しました。
T.O環境財団様のご支援により、金銭面を心配することなく研究に集中することができました。また、再生可能エネルギーの最先端技術をもつアイスランドに交換留学を行い、環境にクリーンなエネルギー開発について理解を深めることができました。心より感謝申し上げます。
卒業後は、大学院に進学し、引き続き環境問題抑制のための研究に取り組みたいと考えています。
公開チャネルにおける効率的で安全な復号手法の提案
岡山大学 工学部 工学科 情報電気数理データサイエンス系ネットワーク工学コース
私は、復号せずに暗号文のまま演算が行える準同型暗号について研究しています。
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この特性により、プライバシーを保ったままデータの計算処理を行うことが可能になります。クラウド利用により、廃棄するハードウェアの数を削減でき、消費電力が最適化されます。本研究では、準同型暗号の計算コストを削減し、より効率的な暗号計算を可能にすることで、セキュリティと環境負荷の低減を両立するクラウド活用を促進することを目指しています。クラウド上でプライバシーを確保しながらデータを有効活用できる社会を実現し、持続可能なデータ運用の発展に貢献することが、本研究の目的です。
貴財団に多大なご支援をいただけたことで私は学業に専念でき、研究において大きな成果を得ることができました。私は、大学院に進学し、引き続きプライバシーと環境保全を両立する研究に励んでまいります。心より感謝いたしております。本当にありがとうございました。
T.O環境財団の奨学生としての2年間
神戸大学 国際人間科学部 環境共生学科
私は、T.O環境財団の奨学生に選ばれ、2年間、貴財団様からご支援いただきましたことで、自身の卒業研究に邁進することができました。
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卒業研究では、耕作放棄地における小型サンショウウオの環境要因について調査、研究いたしました。T.O 環境財団様からご支援いただけたことで、アルバイトの回数を減らすことができ、調査、実験に多くの時間を使うことができました。また、その研究成果を国際学会、応用生態工学会で発表することができ、感謝しております。卒業後は大学院へ進学し、生物多様性の保全についてより詳しい研究を進めていきたいと考えております。最後になりましたが、2年間にわたってご支援くださり、本当にありがとうございました。