公益財団法人 T.O環境財団

奨学生の声

先輩の声

有機-無機ハイブリッド海洋生分解性ガスバリア膜の作製

神戸大学 海事科学部 海洋安全システム科学科

私は材料力学の分野で、海洋生分解性と呼ばれる海洋中で微生物により分解される性質の持ったプラスチックのガスバリア膜に関する研究を行いました。

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本実験では、溶液の製造、膜へのコーティング、焼成、そして数値の計測と、数日にわたって行われる実験が多く、それに1日1日多くの時間を要する研究でした。
そのためアルバイトとの両立が本来ならば厳しかったはずなのですが、貴財団の給付金によりその心配をせずに研究に没頭することが出来ました。心より感謝しております。ありがとうございました。

洪水ハザードエリアにおける建設資材ストックの蓄積傾向評価と将来推計

名古屋大学 工学部 環境土木・建築学科

私は学部4年生の1年間を通して、洪水リスクのある土地の建築物についてその資材量と蓄積傾向の分析を行い、将来の気候変動によりその資材量がどの程度影響を受けるのかについて研究を行いました。

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将来の洪水被害の拡大が懸念されるなか、被害軽減の鍵となるのはハザードエリアの土地利用の仕方であると考えております。本研究は洪水ハザードエリアの土地利用を建築物の観点から分析しました。
この1年間、T.O環境財団様からいただいた奨学金は経済面で非常に大きな支えとなりました。私は体育会系の部活動に所属し女子主将を務めておりましたが、学部4年の夏に引退するまで部活にも研究にも全力で打ち込むことができました。引退後は研究に集中し、学会で2度発表を行うことができました。今後は同大学院に進学し、推計精度の向上等に取り組み社会に貢献できる研究活動に邁進していきます。
ご支援を本当にありがとうございました。

ミジンコを用いた植物中幼若ホルモン様化学物質のスクリーニング

愛媛大学 農学部 生物環境学科 環境保全学コース

私は雑草中に含まれる幼若ホルモン様化学物質のスクリーニングについて研究を行いました。

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本研究では昆虫における幼虫の発達を促進する幼若ホルモンがミジンコに内分泌かく乱を引き起こすことを利用し、雑草中の幼若ホルモン様化学物質の有無を生態毒性試験によって確認しました。結果として雑草中の幼若ホルモン様化学物質を発見することができ、この手法によって植物中の幼若ホルモン様化学物質の探索に加えて、昆虫制御農薬に活用できる有益な化学物質の探索にも有効であることが示されました。今後は大学院に進学して、この活性物質の単離や構造決定を行っていこうと考えています。
T.O環境財団様のご支援のおかげで経済面での不安が無くなり、より研究に集中できる時間を確保することができました。心より感謝申し上げます。

含水率の異なるメタン発酵におけるバイオガス生成量の比較と細菌・古細菌・原生動物の関与

東京農工大学 工学部 化学物理工学科

私は環境に優しい廃棄物処理方法の一環としてメタン発酵を研究し、含水率の異なる2つのリアクターを使用して発酵状況を比較しました。

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メタン発酵は、細菌や古細菌によって有機物がメタンと二酸化炭素に分解される反応です。この過程で採取したガスや汚泥を分析し、生成した気体やイオンの濃度を測定しました。同時に、汚泥の顕微鏡観察や生物のDNA抽出なども行い、メタン発酵に関与する生物についても詳細に調査しました。
発酵には生物が関与するため、原料の投入や生物実験には時間と手間がかかりましたが、奨学金のおかげで金銭的な心配が軽減され、研究に専念することができました。奨学金のサポートをいただいたT.O環境財団様には心から感謝申し上げます。卒業後は大学院に進学し、引き続き、環境問題に取り組む研究者として、更なる成果を積み重ねていきたいと思います。

植物由来成分を用いた深共晶溶媒の創製とその構造解析

東京農工大学 農学部 環境資源科学科

私は、植物由来成分を用いた深共晶溶媒とその構造解析というテーマのもと卒業論文に取り組みました。

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深共晶溶媒はイオン液体に代わる新しい溶媒として注目を集めており、その中で植物由来成分、特にリグニンを構成するモノリグノールの一つであるコニフェリルアルコールとビタミンB複合体の一つである塩化コリンに着目し深共晶溶媒を調製しました.また、調製した深共晶溶媒を応用するために、その物性特性評価を行いました。さらに、その構造解析を行いました。これまで多くの深共晶溶媒が作られてきましたが、その構造解析を行ったものは少なく、どのような測定方法を試せばよいのかなどと困難が伴うものでしたが、様々な測定方法を試すことで少しずつではあるものの理解を深めていくことができました。
研究活動に際して、T.O.環境財団様からの奨学金のご支援のおかげで取り組むことができました。この場を借りて感謝申し上げます。来年度からは同大学院に進学し、さらに研究活動に励んでまいりたいと考えております.